一人社長が住信SBIネット銀行に法人口座開設してみて落ちた話。申込方法も解説

2017年10月5日

私は昨年に一人で法人を設立しているのですが、今回、住信SBIネット銀行に法人の銀行口座開設を申請してみました。

住信SBIネット銀行は個人でも利用している口座です。個人として利用していて非常に満足しているので、法人の口座開設もやってみようと思い立ったのです。

しかし、口座開設に落ちてしまいました。今回は住信SBIネット銀行への法人の口座開設の方法と、受かり方について解説してみます。

新規法人の口座開設は難しい

さて、法人を設立したことある方ならご存知かもしれませんが、今の日本では新規の法人の銀行口座開設は非常に厳しいようです。犯罪収益移転防止法などの改正(2016年10月など)に伴い、年々厳しくなっています。

ビジネスを始めるのに銀行口座は必要なのに、口座開設が難しいって本当に意味不明です。こんなんで海外に勝てるのでしょうか、と思ってしまいます。

特にメガバンクは難しいようで、設立1年目で開設するのは、このようによほど努力しないと難しいようです。(設立間もなくに開設できた、という記事がちらほらあるようなので、意外とイケるのかもしれませんが・・)

メガバンクは難しいですし、口座維持手数料がかかりますので、新規法人はゆうちょ銀行か、あるいはこのようにネットバンクを利用するのが一般的になっています。

今回はこの中から住信SBIネット銀行を選びました。

住信SBIネット銀行は難しい?

「ネットバンク3行の中でも、最近住信SBIネット銀行は開設が難しい」というのを2016年くらいから耳にします。

ネット上の記事を見てみると、2012年くらいまでは簡単に開設できたようなのですが、2016年以降は「審査落ち」の記事をよく見かけます。他の銀行との取引がなかったり、法人としての業務実態をきちんと証明できないと難しいようです。

今回申請した法人について

さて、今回口座開設に落ちてしまった私の法人は、こんな感じの属性です。

  • 2016年設立、1年目
  • 本店は自宅住所(賃貸)
  • 資本金は50万円
  • 事業内容は手広く書いてある
  • 法人のWebサイトなし
  • 実店舗なし
  • 固定電話回線なし

バーチャルオフィスではないですし、大丈夫だろうと安易に思っていましたが、落ちてしまいました。

後から思いましたが、冷静に考えると、この内容では落ちて当然なのかもしれません。せめて法人のWebサイトを作ってから申し込めばよかったかなと反省しています。

住信SBIネット銀行法人口座の開設方法

住信SBIネット銀行の法人口座開設方法を説明してみます。

必要書類

必要な書類はこちらの通りです。

  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)原本
  • 法人の印鑑証明書 原本
  • 代表者の本人確認書類(担当者を届ける場合は担当者も)
  • 法人番号確認書類(法人番号指定通知書または国税庁法人番号公表サイトの情報を印刷)

以前は「他の銀行の通帳のコピー」が必要だったとのことですが、現在は不要のようです。

また、設立後半年以内であれば、以下のいずれかが必要になります。私は半年たっていたため提出しませんでした。

  • 所轄税務署あての法人設立届出書(控)
  • 所轄税務署あての青色申告承認申請書(控)
  • 主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)
  • 主たる事務所の建物賃貸借契約書

また注意点として、固定電話回線が必要になります。(後述)

まずは開設ページにアクセス

住信SBIネット銀行の法人向けページにアクセスし、口座開設をクリックします。

もろもろ同意

長々と記載のある規定などに同意します。もちろん同意しないと先に進めません。

電話は固定回線で!

ここで大事な注意事項が出てきます。

まず、「郵便物はすべて登記簿謄本の住所に送られる」ということです。これはまぁ問題ないでしょう。

問題は「固定電話番号が必要」ということです。投資であったりITビジネスをしている新規法人は、固定回線がない方が多いのではないでしょうか。

080や090から始まる番号では登録できないのですが、050から始まるIP電話ならOKです。私はSMARTalkを使用して無料で050番号を入手し申し込んでみました。

※しかし落ちてしまったので、お金はかかりますが本当に固定回線を引いてしまったり、有料ですが携帯電話で固定回線の番号が手に入るサービスを利用してみるのが良いのかもしれません。無駄な出費ですが・・

もろもろの情報入力

次に、法人として当たり前の情報を入力していきます。法人名称、住所、電話番号、上場区分、設立年月日、決算月、資本金などです。

担当者名や連絡メールアドレスも記載します。

キャッシュカードの発行に必要な情報も入力します。

法人マイナンバーと実質的支配者など

次の画面では法人マイナンバーや、実質的支配者などの申告を行います。

投資について

何故かわかりませんが、任意項目ですが投資についても質問があります。

※この項目、選択を行うとエラーが出て先に進めませんでしたので、私は何もチェックを入れず次のページに進みました。

Web申し込み完了

これでWeb上での申込みは完了です。

ここから「申込書類」をダウンロードして印刷し届出印を押して、郵送することになります。

郵送した

印刷した申込書に押印し、必要書類を添えて郵送しました。

電話がきた

書類を郵送して7営業日後、03-6737-9161より電話がかかってきました。電話は取ることができず、折り返して担当者と話しました。

電話は7分程度で、話した内容はこんな感じです。

みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそなのいずれかに口座はお持ちですか?

(いや、設立1年目だし、普通はないのでは・・?)

いえ、ございません

では、御社に実店舗はお有りですか?

(ネットビジネスだから店舗はないでしょう・・)

いえ、ございません

では、業務内容についてお聞きします。御社のWebサイトはありますでしょうか?

(ギクッ)

いえ、ありません

具体的にどういった業務を行っているのでしょうか?

Webサイトを運営したり、金融ソフトを作ったり、投資したりです

このあと業務内容についていろいろ突っ込まれる
となると、口座にはソフトの売上の入金とか広告収入などの入金がある、ということでしょうか。
その入金元は個人でしょうか、法人でしょうか?

そうですね。法人がほとんどです

結果は後日連絡するとのことでした。

3営業日後、簡易書留が・・

3営業日後、自宅に簡易書留がやってきました。

しっかりした封筒でしたし、簡易書留だったので「お、これは審査に通ったかな」と思いきや・・

はい、残念な通知でした。

反省点

今回審査落ちした反省点を書いてみます。

せめて法人のWebサイトは作成すべきだった

落ちてから反省しましたが、やはり法人のWebサイトは作成すべきでした。「多分大丈夫だろう」と考えていたのが甘かったようです。

法人のWebサイトなんて数時間もあれば作成できますので、次は作成してから臨みます。

定款の業務内容を手広く書いてあるのがまずかった?

私の法人は定款の業務内容が30個ほど記載してあります。「業務内容は手広く書くとマズい」というのは知っていたのですがあえてやりました。まさか本当に落ちるとは。

私個人の意地として業務内容の数は減らしたくないので、このマイナス点を跳ね除けるよう頑張ります。

投資のことは言うべきでなかった?

業務内容で金融のことや投資のことを説明したことはやはりマズかったのでしょう。やはり銀行からは投資業務は嫌われるようです。

とはいっても定款に記載してあるので説明せざるを得ないので仕方ないですが。

 

にしても、投資以外の業務もきちんと行っていますし、バーチャルオフィスでもありませんし、何故落とされたのか未だに意味不明です。次はもう少ししっかりしてから再申請します。

(後日談)紆余曲折ありましたが、最終的にある銀行様の法人口座を開設することができました!

この記事を見た皆様が無事に口座開設できますよう願っています!

法人

Posted by auto-ts.net