自動売買を行う前に!FXの基礎知識の身につけ方
さて、このサイトでは自動売買をテーマにしています。
自動売買は、一度始めてしまえばあとはほぼ放置で取引ができるという、素晴らしい方法です。
とは言っても、最低限の知識がなければ自動売買をすることは非常に危険だと思います。
私自身、まだ知識がない頃に自動売買を始めて痛い目を見たことがあります。。。
よく噂で耳にするような「FXで大損を出した」なんてことにならないように、ぜひ参考にしてみてください。
FXの基礎知識
これは、FXの基礎用語です。最低でも、下記の内容は分かっていないと自動売買すら始めるのは難しいと思います。大損を出します。
上から順に、私が重要だと思う順です。一応、この記事の一番最後に簡単な説明を書いておきますね。
- スプレッド
- 取引数量
- 必要証拠金・証拠金維持率
- pips
- 使っている業者の強制ロスカット基準
- 指値・逆指値
- 雇用統計
- ポジション(あるいは建玉)
- EURGBP、AUDCHFなどの通貨ペアの意味
- 1分足、15分足、日足・・・
- 始値・高値・安値・終値
- 決済
- ニューヨークタイム・ロンドンタイム
- FXの取引時間
- ナンピンは危険
- 両建て
資金管理の大切さ
きちんと成果を出しているほとんどのトレーダーは「資金管理」の大切さを唱えていると思います。
資金管理とはつまり、「自分の資金に対し、どれだけの取引数量のポジションを持つか?」です。
噂で耳にするような「FXで大損を出した」「FXで資産を失った」なんていう話はこの資金管理が原因です。
FXではレバレッジが効く、つまり必要証拠金は低額ですみますので、巨大な数量のポジションを持つことができます。
もし、何の根拠もないのに巨大なポジションを持ったら、数pips動いただけでも利益/損失が増えていきますので、上手く行けば爆益ですが、万が一損したら、、、、
こんな事にならないように、下記のような基準をしっかりと持って実行することが大切です。
- しっかりと損切りライン、つまり逆指値決済を設定する
- 損切りしても、せいぜい自分の資金の数%しか失わないような数量で取引する
- 生活に必要な資金でFXはやらない。必ず余剰資金で。
本当に大事です。市場から退場しないように、資金管理はしっかりと行いましょう。
どうやって基礎知識を身につけるか?
さて、どうやって基礎知識を身に着けたらいいか?ですが、私がおすすめする方法は以下の方法です。
まともな入門書を読む
まずはまともな入門書を読みましょう。やはり本というのは情報が網羅されてますので、最初に勉強する方法としてはかなり有効だと思います。
書店に行くとかなり多くのFX関連書籍・入門書がありますが、「この本を読めば毎月◯万円儲かる!」「誰でも簡単に収入ゲット!」みたいな本は、だいたいウソなのでやめておきましょう。そんなうまい話はありません。
例えばこのような本が良いと思います。
ちなみに、FXの基礎知識をネット上の情報で身につけると、偏りができたり、間違った情報を身につけたりしてしまうので、おすすめしません。。
実際に自分の手で、自分のお金で取引する
本を読んでみてなんとなくFXのことが分かったら、早速口座開設をして、最小数量でよいので自分の手で、自分のお金で取引するのが良いかと思います。
初めから自動売買に頼ると、FXとはどんなものなのか?を分からぬままになってしまいます。
デモ口座という、実際のお金を使わない方法もあります。しかし、やはり実際のお金が懸かっていないと身に沁みないと思うんですよね。
デモ口座で1万円損してもなんとも思いませんが、実際に1万円失ったら悔しいでしょう?とはいえ本当に1万円を失いたくないので、取引は最小の数量で行いましょう。
多くの業者では1,000通貨単位で取引できます。例えばドル円を100円のときに1,000通貨買うとき、証拠金は100×1000×4% = 4,000円で済みます。口座には1万円入れておけば足ります。
万が一、99円に円高ドル安になったとしても、損失は1円×1,000通貨 = 1,000円です。さほど大きくないですね。
業者は初心者にも向いている、このような口座を作ってみるのが良いでしょう。ほとんどの業者では新規の口座開設者に優しくて、キャッシュバックキャンペーンだったり、書籍などをプレゼントしてくれたりします。
基礎用語の説明
スプレッド
通貨の買い/売りの差額です。すなわちFXにおけるコストとなります。
多くの業者では、USDJPYのスプレッドは0.3銭など1pips以下になります。
USDJPYやEURUSDのスプレッドが1pipsを超えるような業者は使わないに越したことはないです。
取引数量
売買するときにどれだけの量を売買するか?です。お金がないのにたくさん売買する=多くの取引数量のポジションを建てる、ということは危険です。
必要証拠金・証拠金維持率
必要証拠金とは、ポジションを持つのに最低限必要な証拠金の金額です。
例えば、国内業者ではドル円を100円のときに1,000通貨買うとき、必要証拠金は100×1000×4% = 4,000円です。
4%というのは法律で決まっています。たまに「レバレッジ25倍」といいますよね。
証拠金維持率とは、必要証拠金/有効証拠金 のことです。この画像を参考にしてみましょう。
このとき、口座に入金されている金額(残高)は466,878円なのですが、ポジションが4つあり、その利益が18,936円です。
このとき、実際に証拠金として使える額、有効証拠金はこの2つを足して485,814円となります。
そして、この4つの買いポジションを維持するのに必要な証拠金は97,727円となっていますね。
このときの証拠金維持率は、485,814円÷97,727円 = 497.11%となっています。
使っている業者の強制ロスカット基準
業者によって強制ロスカットの基準は異なっています。
多くの業者は「証拠金維持率が100%を切ったら」になりますが、ぜひ確認してみてください。
指値・逆指値
どちらも価格を指定して売買注文することですが、「価格が有利な価格か?」で異なります。
例えば、現在ドル円が100円の時、「99円になったら買いたい!」というのが指値、「101円になったら買いたい!」というのが逆指値です。
有利な状況で売買するのが指値です。より安い価格で買う時、より高い価格で売るときですね。
その逆が逆指値です。「より高い価格で買う」「より安い価格で売る」という、一見すると非合理的な売買をします。
逆指値はまず、損失が拡大しないよう、損切りのために使います。
例えばドル円が100円のときに買った時、損失が拡大しないように99円で逆指値決済を設定しておきます。
すると、たとえドル円がドンドンと下がる状況になっても、勝手に99円で決済してくれますので、それ以上損失が大きくなりません。
逆指値を設定しておかないと、、、悲惨な状況になります。
雇用統計
およそ毎月第一金曜日に、日本時間未明に発表されるアメリカの経済指標です。
経済指標というのはゴマンとあるのですが、このアメリカの雇用統計というものがFX市場に与える影響は凄まじく、多くの人が注目しています。
雇用統計というものが、アメリカ経済を如実に表していますからね。
この雇用統計前後は、値動きが非常に荒れてスプレッドも広がるので、取引しない人も大勢います。特に自動売買をしている人は、EAを止める人が大勢です。
ポジション(あるいは建玉)
あたらしく買う時、「買いポジションを建てる」といいます。売る時は「売りポジションを建てる」と言います。
ポジションを持つ、という言い方をします。
逆に、何の売買も行っていない状態が、ポジションがない、ノーポジなどと言います。
EURGBP、AUDCHFなどの通貨ペアの意味
3文字のアルファベット、EURやJPYなどは、世界的に決まっている通貨コードです。JPYは日本円、EURはユーロ、GBPはイギリスのポンド、CHFはスイスフラン、AUDはオーストラリアドルなどなど。
そして、この2つが組み合わさって通貨ペアになります。FXはある通貨である通貨を売買することですから、かならずペアになります。
例えばEURJPYのときは、日本円を使ってユーロを売買することです。後者の通貨で前者を売買します。
1分足、15分足、日足・・・
チャートの1本1本が、どれだけの期間を表しているか、です。
たとえばこれは日経平均の日足のチャートです。1本1本が1日の値動きを表しています。
始値・高値・安値・終値
その期間で初めについた値段が始値、一番高かったのが高値、安かったのが安値、最後についたのが終値です。
図はZAiのページから引用させていただきました。
決済
一旦建てたポジションを、反対売買をしてなくすことです。
買いポジションを建てたら、決済売りをします。売りポジションを建てたら、決済買いですね。
FXでは必ず決済が発生します。
ニューヨークタイム・ロンドンタイム
東京・ロンドン・ニューヨークはFXの三大市場といわれ、多くの取引が行われています。
日本時間の朝〜夕方までが東京タイム、夕方〜夜がロンドン、夜〜未明までがニューヨークで多くの取引が行われています。
それぞれの時間帯によって値動きが異なります。
FXの取引時間
FXの取引時間は、月曜の早朝〜土曜日の早朝までです。
月曜日の早朝にオセアニアで取引が始まり、土曜日のニューヨーク市場が閉まると、取引ができなくなります。
ナンピンは危険
ドル円を100円で1,000通貨買った時、ドル円が99円になって損失が出たとします。
この時、99円でドル円を更に1,000通貨買うと、平均買い価格が99.5円になります。
このように、損失が出たときにポジションを増すことをナンピン(難平)と言います。
平均売買価格が有利になりますが、一歩間違えると損失が更に大きくなるので、初心者には危険と言われています。
両建て
同じ通貨ペアで買い/売り両方のポジションを持つことです。
よく、「両建ては無駄だ」と言われることがあります。「買いも売りもするなら、始めっから売買しなければいいじゃん、コストの無駄」ということですね。
確かにそうなのですが、自動売買をする上では両建てせざるを得ないときがあります。
例えば、スイングのEAとスキャルのEAを同時に動かしている時です。
※スイングとは数日間に渡って取引すること、スキャルは数秒〜数分の単位で取引すること
例えばドル円で、スイングのEAが「ドル円は上昇する!」と判断して買いポジションを持っているときに、ドル円がわずかに下落するとき、スキャルのEAが売り始めることがあります。
この時、一時的に両建て状態になります。
業者によっては、両建てができないようになっているものもありますので、ご注意くださいね。