一人社長が法人銀行口座の開設を試みた結果、最終的に開設できた銀行とは?
前回、一人社長が住信SBIネット銀行に法人口座開設してみて落ちた話。申込方法も解説という記事を書きました。
今回はこの話の続きです・・
あらすじ
新しく1人で法人を登記したものの、新規に法人の銀行口座開設をすることが難しいと知った私。一体どうすれば法人口座を作ることができるのか?
- 2016年設立、1年目、社員は私1人
- 本店は自宅住所(賃貸)
- 資本金は50万円
- 事業内容は手広く書いてある
- 法人のWebサイトなし
- 実店舗なし
- 固定電話回線なし
他の銀行にも申し込んでみた
住信SBIネット銀行に落ちた私は、なんにせよ銀行口座が欲しいと、他の銀行にも申し込んでみることにしました。申し込んでみたのはこちらの銀行です。
インターネット専業銀行として、楽天銀行とジャパンネット銀行は非常に有名ですね。法人口座の開設としても定番の銀行です。
また、ゆうちょ銀行も審査が非常にゆるいとネットの記事で見かけたので、申し込んでみることにしました。
前回の反省点
前回、「会社のWebサイトがないと、やはり審査にマイナスなのかな」と考え、今回は法人のWebサイトを作って応募することにしました。
とはいっても、数十円程度で取得した独自ドメインに、無料のWordPressのテンプレートXeoryを使って作ったWebサイトです(作成時間2時間くらい)
また、万が一の審査落ちを考えて、今回は3つ同時に申し込んでみることにしました。
楽天銀行
まず、楽天銀行に申し込んでみます。
楽天銀行の口座開設でも、携帯電話番号では申し込むことができません。
また、次のような場合には注意が必要です。
Webサイトがないとき、バーチャルオフィスなどを使っている、設立後半年以内であるときには、事業実態について確認できる書類が必要となります。
私はいずれにも該当しなかったため、追加書類は提出しませんでした。謄本を添えて、郵送します。
ジャパンネット銀行
続いて、ジャパンネット銀行です。
ジャパンネット銀行も、Webサイトがなかったり、設立後半年以内だったりすると、業務の説明資料や法人設立届出書等が必要になります。
こちらも謄本と印鑑証明を添えて提出します。
ゆうちょ銀行
続いてゆうちょ銀行です。ゆうちょ銀行は、他の銀行とはちょっと違った書類が必要になります。
(1) | 法人の履歴事項全部証明書(原本) |
---|---|
(2) | ご来店者の公的な本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類) |
(3) | ご来店者と法人の関係を証する書類(委任状等) |
(4) | 法人番号が確認できる書類(法人番号通知書等) |
(5) | 法人の印鑑証明書(原本) |
(6) | (主要)株主名簿または(主要)出資者名簿 |
(7) | 次の書類のいずれか(設立後6か月以内の法人に限る)
|
「(3)ご来店者と法人の関係を証する書類(委任状等)」に関しては、私のように直接代表者が開設する場合には不要です。
「(6)(主要)株主名簿または(主要)出資者名簿」に関しては、ExcelやGoogleドキュメント等で、以下のような資料を作ってしまえばOKです。
合同会社◯◯ 出資者名簿 | ||||||||||||||||||||||||||
氏名 | 住所 | 金額 | 役職名 | |||||||||||||||||||||||
◯◯◯◯ | 東京都◯区◯◯1丁目2番3号 | 500,000円 | 代表社員 | |||||||||||||||||||||||
合計 | 500,000円 |
以上を揃えて、直接郵便局まで行く必要があります。郵便局に行くと、担当者が書類のひとつひとつをチェックしてくれるので、心配する必要はありません。
担当者が細かくチェックしてくれたので、「よし!ゆうちょ銀行はきっと審査に通るな」と確信しました。
結果
では、このようにして申請した3つの銀行の審査結果がどうなったのか、見ていきましょう。
楽天銀行
まずは楽天銀行です。結果はこちら。
審査落ち。
ジャパンネット銀行
続いてジャパンネット銀行です。
こちらも審査落ち。。
ゆうちょ銀行
続いてゆうちょ銀行です。ゆうちょ銀行は、担当者の方が丁寧に30分ぐらいかけてチェックしてくれましたので、きっと大丈夫でしょう!どきどき
審査落ち。。。。。
さすがにショックを受けた
これで4銀行連続で審査落ちです。まさかここまで厳しいと思っていませんでした。
新設法人が銀行の口座さえ作れないようでは、日本から「スゴいベンチャー企業」が生まれるはずもないさえと感じました。
気を取り直して次、みずほ銀行へ
気を取り直して、他に新設法人でも口座が作れる銀行がないか探してみます。いろいろ情報を集めてみると、なんと「みずほ銀行が審査が緩くて良いのではないか」と言う情報を得ることができました。
みずほ銀行
みずほ銀行と言えば3大メガバンクの1つ。世の中の多くの会社が「取引先銀行:みずほ銀行 〇〇支店」と書いて信用を得ようとしているぐらいですから、きっと審査は猛烈に厳しく、かなりの実績がないと口座を作れないと思っていました。
しかし、なんと新設法人でもすぐに口座を作ることができたというブログ記事が複数ヒットしました。どうやらベンチャー企業にやさしい様子。早速近くの店舗に赴いて、口座開設をしてみることにしました。
※ネット経由で口座開設を申し込んで、1回のみの店舗訪問で口座を作る方法もあるようなのですが、私は店舗が近くにあったので直接店舗に行くことにしました。
なお、法人または代表者の住所から最も近い店舗に行くのがポイントのようです。
ちなみに必要書類はこちらの通りです。
- 履歴事項全部証明書
- ご来店者の本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証など)
- ご印鑑
- (必要に応じ)事業内容が分かる資料など
1回目
口座開設の目的や事業内容を確認されるとの事なので、念のため、こちらのブログをプリントアウトしたものを持っていきました笑
実際に事業内容を聞かれた時間は5分もありません。むしろ、なぜか「入金・引出・振込の頻度の見込み」と、「入金先や振込先」を細かく突っ込まれた印象です。
みずほ銀行では、店舗ごとに口座開設の手続きがちょっと違うようです。こちらの店舗では、合計で2回の来店で開設ができるようでした。
最後に担当者の方から
と言われたのが印象に残りました。おそらく審査に通らないだろうと思っていたので。
その後
その後、1週間たっても電話が来ません。2週間たっても来ず、3週間たっても来ず、ついに1ヵ月半が経過していました。
「審査落ちなら審査落ちで良いのだが、審査落ちの連絡さえくれないのは悲しいな・・」と感じていました。
このままだと気持ち悪いので、1ヵ月半経ったある日、確認の為に店舗に連絡。
ちょうど今日、口座開設の準備が整いました。ぜひ店舗にお越し下さい!
なんと、何の連絡もなく1ヵ月半待たされたのに、口座開設の準備ができたとのこと。
半信半疑のまま、すぐさま店舗に向かってみます。
2回目
店舗に行くと、本当に口座ができていました。通帳も用意されています。
2回目の来店では、みずほビジネスWeb(ネットバンキング)など、みずほ銀行の法人口座に関するサービスについて説明されたり、通帳やキャッシュカードを受け取るための手続きを済ませました。
ネットバンクとは違い、みずほ銀行の場合はネットバンキングを使うために月に2,000円+税の費用がかかります。(ネットバンキングを使わなければ無料です)
ひとまず半年間はネットバンキングサービスも無料のようなので、とりあえず申し込んでみることにしました。
なんにせよ、これで口座ができました。やった!!
みずほ銀行様、ありがとう
というわけで、ネットバンクに落ちまくったものの、なんと最後にはみずほ銀行様から口座を頂くことができました。本当に感激です。しばらくみずほ銀行様とお呼び申し上げます。
ネットバンクとは違い、みずほ銀行様なら他の会社からの信用も得ることができます。また、ネットバンクでは社会保険料の口座振替ができませんが、みずほ銀行様では可能です。
ネット経由で振り込みなどを行ったりするのにはちょっと不便ですが、それでも全然OKです。
新設法人のみなさん、みずほ銀行様なら口座を作れるかもしれません。ぜひお試しください!