パイオニアのホームシアターシステム「HTP-CS1」を買ってみたレビュー

2018年1月8日

本体

このあいだ引っ越しをしたのですが、その後からどうも.スピーカーの調子が悪くなってしまいました。スピーカーから異音が出るようになり、使い物にならなくなってしまったのです。

数年前に5,000円くらいで買ったCreative製の2.1chスピーカーだったのですが、ちょうどBluetooth対応のスピーカーが欲しかったこともあり買い替えを決意。

悩んだ挙句、パイオニアのホームシアターシステム「HTP-CS1」を購入しました。

HTP-CS1を選んだ理由とメリット

今回スピーカーを選ぶに、このような基準で選ぶことにしました。

  • Bluetooth(AAC)対応
    (iPhoneからも再生したい)
  • 2.1ch
    (低音が欲しいのでウーファー必須、ただ5.1chも要らない)
  • 4K対応など最新機能搭載
    (どうせ買うなら長らく使いたい)
  • 値段は2〜3万円くらい
    (ある程度の音質は欲しいが、オーディオマニアではないのでそれ以上の高価なものは不要)
  • MacBookにもテレビにも接続が容易
  • サイズが大きすぎない
  • バー型のタイプは避けたい

サウンドバーは避けた

最近はサウンドバーという、スピーカーが一体になっているタイプのものが人気のようですが、私は選びませんでした。

サウンドバーにはウーファーも一体となっているものがありますが、このタイプは低音が弱く、低音が綺麗に鳴ってくれないと感じたのです。(店頭でいくつかの機種を聴いて感じました)

サウンドバーには、ウーファーが別になっているものもありますが、かなり高価になってしまいます。

また、横長ですので設置の自由度が低く、特にノートパソコンのそばに置くには不便だなと感じたのも理由の一つです。

HTP-CS1がちょうどよかった!

HTP-CS1

そんな中HTP-CS1はすべての条件を満たしてくれていました。

フロントスピーカーが別体になっているので、MacBookの横にちょこんと置けます。そして、ほどよく大きなアンプ一体型ウーファーもついているので、キレイな低音も鳴ってくれそうです。しかもウーファーは縦置きも横置きもできるのが良い。コンパクトで設置の自由度が高いというのがポイントでした。

2016年発売の機種ですので、HDMIは4K対応。BluetoothはaptXとAAC対応など機能もバッチリ。

値段も3万円を切るお手頃価格、Amazonのレビューも悪くなかったので購入を決めました。

HTP-CS1の設置

HTP-CS1が家にやってきました。箱はこんな感じです。(となりに置いてあるのは大きさ比較用の2リットルのペットボトル)

ウーファーつきなので、箱はそこそこの大きさがあります。重さは8kgとちょっと。

箱

HTP-CS1開封

箱の中身はこんな感じ。

中身

中身を取り出してみました。いよいよ本体とご対面!

中身

HTP-CS1本体とご対面→外観レビュー

包装をすべて取ると、本体が現れました。実際に見てみると、フロントスピーカーはかなり小さい。

本体

横幅はほぼ千円札と同じサイズです。

千円札

フロントスピーカーの裏側。ネジ穴がついていて、スピーカースタンドに取り付けて設置することもできます。

穴

こちらはアンプ一体型ウーファーの背面。端子がいろいろと並んでいます。電源コードは本体直付けで取り外せません。

  • HDMI出力(ARC)
  • HDMI入力×3
  • 光デジタル音声入力
  • アナログ音声入力
  • スピーカー接続端子
  • 電源

裏

こちらはアンプ一体型ウーファーの底面。良い低音が鳴りそうです、わくわく。

背面

アンプの手前部分は鏡面仕上げになっていて、高級感あふれます。

HTP-CS1の設置

設置はとても簡単。ケーブルを繋いで置くだけです。

・・のはずなのですが、1つだけ面倒な作業がありました。スピーカーになぜか滑り止めシールを貼らなければなりません。

シール

このくらいメーカー側で貼っておいてほしい・・ワクワクする設置作業の中で1つだけゲンナリしたところでした。

とはいえ、シールを貼ってしまえばこっちのもの。あとは音を鳴らすだけです。

HTP-CS1の音質

それでは肝心の音質レビューです。あくまで私の耳によるレビューなのでご了承を。

エージング前

どんなスピーカーもそうだと思いますが、鳴らし始めた直後は本来の音が鳴りません。数時間〜数日かけてだんだんと本来の良い音になっていきます(エージング)。

当然ながらHTP-CS1も開封直後は情けない音を出します。中音域はほとんど鳴らず、低音も解像度が低く、高温ばかりシャカシャカ鳴ります。

このまま数時間音楽を流しっぱなしにして様子を見ます。

エージング後

なんということでしょう。見違えるような音になりました。

低音域

まず感じたのは、ウーファーから出る低音の美しさです。

安いウーファーから出るようなただドンドンうるさい低音ではなく、超低音(50Hzくらい)〜低音(150Hzくらい)までがキレイに鳴り、低音だけでメロディを奏でています。

解像感あふれる低音が音楽を重厚感あふれるものにしてくれます。低音が美しいなんて、久々に感じました。良いウーファーです。

高音域

次に感じたのが高音域の伸びやかさです。

HTP-CS1の公式の説明に「低域から高域までバランスよく再生」という言葉がありました。これは決して嘘ではなく、高音域がキレイに鳴ってくれます。

一部のオーディオメーカーはドンシャリ(低音と高音ばかり目立つ音)型のスピーカーを出していますが、パイオニアHTP-CS1はバランスある心地よい音を奏でてくれます。

アンプの優秀さ

HTP-CS1を聴いていて感じるのが、アンプの優秀さです。

あくまで私の感覚ですが、HTP-CS1のフロントスピーカー単体ではあまり良い音を出しません。ウーファー音量を完全に0にしてみると、1.5万円クラスのスピーカーと同程度の音がします。(フロントスピーカーは小さいので仕方ない)

しかし、ウーファーを入れると一気に3万円の音に変化します。詳しい仕組みは分かりませんが、アンプが優秀なので美しい音が鳴るとしか考えられません。

公式の説明にも、このように書いてありますしね。

HTP-CS1は、パイオニア独自のフェイズコントロールなど単品AVアンプの技術や、エンジニアによる徹底したチューニングにより、低域から高域までバランスのよい再生音と部屋中に響くような豊かな音場を実現。

もしかしたら、フロントスピーカーだけを交換すると更に良い音が鳴るかもしれません(メーカーは推奨してませんが)。

HTP-CS1その他機能のレビュー

その他の機能も満足です。

リスニングモード

リモコンに「リスニングモード」というボタンがあります。

  • ニュース
  • 映画/ゲーム
  • ミュージック
  • ステレオ

ボタンを押すだけでそれぞれ最適な音質に変えてくれるので便利です。「映画/ゲーム」「ミュージック」では3Dサラウンドな音になります。

3Dサラウンドは人によっては好みが分かれるところだと思いますが、私は満足しています。

Bluetooth

AACとaptXに対応しているので、良い音が低遅延で楽しめます。

実際にiPhoneで試してみましたが、遅延は0.1〜0.2秒くらい。アンプがとても優秀で、音質に不満は感じませんでした。

細かな設定

スピーカーの設置距離など、細かい設定もいろいろと行うことができます。かゆいところに手が届く。スピーカーの設置場所にはこだわりたい方にも応えてくれます。

設定

HTP-CS1の総評

いろいろ書きましたが、HTP-CS1を買って大変満足しています。これを買ってから音楽を聞いたり映画を見たりするのが更に楽しくなりました。

  • テレビやゲームなどの音を良くしたい
  • でも、あまり値段をかけたくない
  • 大きすぎるスピーカーは邪魔
  • スマホの音楽を良い音で聞きたいよね
  • 美しい低音は大事

こんな人にはオススメです。みなさんも是非お試しあれ!