ビックカメラでのビットコイン支払の使い方、coincheckでトラブルが出る理由
先日から、ビックカメラ全店で仮想通貨のビットコインが支払いの手段として使用できるようになりました。
ビックカメラでは電化製品のみならず、化粧品などの日用品やお酒まで売っていますので、ビットコインを持っている人にとっては有用な選択肢になりますね。
本記事では、ビックカメラでビットコインを使う方法と、考察について書いてみます!
ビットコインが実店舗で
ビットコインはいわずとしれた仮想通貨ですね。ビットコインはネット上の仮想の通貨のはずでしたが、いまや実際のお店で使えるところがどんどんと増えてきました。
ビックカメラもそんなお店の1つです。ビックカメラでは試験的に、有楽町店と新宿のビックロにてビットコイン決済の試験導入をしていましたが、ついに2017年7月26日から全店で利用可能になりました。
店舗にも、このように掲示がありました。なおビックポイントのポイント還元率は現金と同じ扱いの10%です。
どのようにすれば、ビックカメラでビットコインを使用できるのでしょうか?
まずはビットコインを入手
ビットコインで支払いをするには、ビットコインを持っていなければなりません。(そりゃそうですよね)
ビットコインを手に入れる一番簡単な方法は、ビットコインを購入するという方法です。日本最大手のbitFlyerなど、安心できる国内のビットコイン販売業者にてビットコインを購入することができます。
アカウントを開いて日本円を入金すると、ビットコインを買えるようになります。その際、法律の規定で本人確認が必要になりますので、ご注意くださいね。
私が始めてビットコインを買ったときは、大金を使うのは怖かったので1,000円だけ入金して、1,000円分のビットコインを買いました、笑
ビックカメラでは、bitFlyerからのビットコイン支払が推奨
ビックカメラでは、bitFlyerからビットコインを使って支払ったほうがスムーズです。
coincheckなど、他のビットコインウォレットから支払いを行うことは可能ですが、手数料もかかりますし、トラブルがいろいろ報告されているため、行わないほうが良いでしょう。
※なぜbitFlyer以外からだとトラブルになるかという理由は、難しいのでこの記事の最後に書きました。
bitFlyerから支払いすれば、手数料は完全無料でトラブルがありません。bitFlyer以外でビットコインを持っている場合には、bitFlyerにビットコインをいったん移し替えればOKです。
店舗に行って商品を選ぼう
今回、私が行ったのはビックカメラ有楽町店です。JR山手線有楽町駅の出口を出たらすぐという便利な立地なのに、日用品まで扱っています。
ちょうど小腹がすいていたので、おやつを購入してみることにしました。日本円だと84円のお菓子です。
なお、ビックカメラのビットコイン支払いは10万円の支払いまで対応しています。それ以上の価格のものについては、他の支払手段と併用すればOKです。
レジに行こう
商品を持ってレジに向かいます。
店員さんにうかがったところ、全てのレジがビットコイン決済に対応しているわけではないようです。こちらの看板のあるレジに行きましょう。だいたい3台のレジのうち1台は対応しているみたいです。
店員さんに「ビットコインで支払います」と伝えると、店員さんがスマホの操作を始めます。
注意事項を確認
店員さんに、こちらの注意事項に同意するように言われました。
以下の事情が判明した場合、ビットコイン決済を無効とさせていただくことがあります。
- bitFlyerウォレット「以外」のご利用でビットコイン送金手数料の設定が低い場合
- 特殊な支払いを生成するウォレットをご利用した場合(GreenAddress等)
- レジ端末を離れて支払いを行った場合
- その他弊社が定める基準を満たさない支払いを行った場合
無効とした送金も、bitFlyer社への入金が確認できた場合には、後日bitFlyer社より同数量のビットコインを返金いたします。
ブロックチェーン分岐に関するお問い合わせにつきましては、購入時のレシートを保管した上でbitFlyer社までお問い合わせください。
注意すべきなのは、「bitFlyerウォレット以外のご利用でビットコイン送金手数料の設定が低い場合」という箇所です。bitFlyerを使っている場合には問題ありません。
なんでこんな注意事項があるかというと、ビックカメラ側にお金がきちんと入ってくるようにするためです。逆にいえば、われわれ消費者がお金を払っていないのに商品を受け取る(泥棒)のを防止しています。この話は難しくなるので、記事の最後に解説を書きました。
OKならば「了承する」ボタンを押しましょう。押さないと次に進めません。
QRコードが出てくるので読み取り
すると、お店のスマホにQRコードとビットコインでの価格が出てきます。
商品の消費税込み価格をビットコイン価格に換算したものです。このときの換算レートは、bitFlyer内の「ビットコイン販売所」での売却価格とほぼ同じでした。
問題なければ、bitFlyerのアプリを起動してQRコードを読み取ります。
QRコードを読み取ると、自分のスマホ画面にこのように表示が出てきますので、「支払う」をタップします。
これで支払いは完了です!
お店のスマホにも、支払い完了の旨が表示されていました。
きちんとレシートと領収書ももらえます。レシートでは日本円を支払ったような扱いになっていますね。
どのくらい時間がかかる?
私の場合かもしれませんが、ビットコイン支払いは現金払いなどよりも時間がかかりました。
理由はスマホ操作です。店員さんが価格などをスマホに打ち込んだり、注意事項に同意したりしないといけませんので少し時間がかかります。
慣れている店員さんなら、少しは早いかもしれませんが・・
なぜcoincheckなどはトラブルのもと?
さて、なぜbitFlyer以外のウォレットを使うとトラブルになるかというと、ビックカメラではビットコインの支払いにbitFlyerのビットコイン決済サービス「bitWireSHOP」を使っているからです。
bitFlyerのウォレットから今回のようにビックカメラで支払いを行うと、そのトランザクションはビットコインネットワークに送信されず、bitFlyerの内部で処理されます。
bitFlyerはユーザーのビットコインをまとめて管理していますので、内部で残高を移し替えているだけですね。
bitFlyer以外だと?
bitFlyer以外からの送金だと問題がいろいろ発生します。
bitFlyer以外からの送金だと、送金の時にそのトランザクションはビットコインネットワークに送信されます。本来はこのトランザクションは1時間程度経過し、ビットコインネットワークから6回ほど「承認」されないといけません。
6回程度は承認されないと、きちんと自分の財布に入ったかどうかが確定できないのはビットコインの特徴の1つです。しかしお客様に6承認まで(最低でも1時間)待っていただくことは不可能ですので、bitWireSHOPでは0承認という状態で支払いを認めるという方法をとっています。
※0承認とは、送金したよ!というトランザクション情報が送られているものの、本当にその支払が正しいのかまだ誰からも確認されていない状態です。
bitFlyer以外から支払いをしたらどうなる?
たとえばcoincheckから支払いをしようとすると、こんなことになります。
手数料がかかる
ビックカメラでbitFlyerから支払いをすれば、手数料はかかりません。
しかし、他のウォレットから支払いをしようとすると、支払いは可能ですが手数料がかかります。例えばcoincheckの場合、現在では0.001 BTCの手数料がかかりますので、本記事執筆時点のレートで500円もの送金手数料がかかります。ありえないです。
エラーになってトラブルに
手数料をあえて低くして支払いを行うこともできますが、その場合はどうやらbitWireSHOPではエラーを出すみたいです。
※画像はhttp://bitcointsukaikata.com/how-to-use-bitcoin-biccameraより引用させていただきました!
0承認をうまく利用すると泥棒が出来てしまうので、エラーを出すみたいですね。これが各所で報告された「ビットコインでcoincheckから支払ったら2重支払いになった!!」というトラブル報告の理由です。
bitFlyer、coincheck、ビックカメラが悪いのではなく、ビットコインの特性によるものです。ビットコインはこれからも進化してどんどんと改善されていくと思いますので、信じて使っていきましょう!
ビットコインを購入するなら、日本最大手のbitFlyerがおすすめです。詳しくは公式サイトも見てみて下さい!