トランプ相場のような急変・乱高下相場で利益を上げるにはトラリピが最適か?

先日、2016年11月9日のアメリカ大統領線においてトランプ氏が当選して以来、市場には「トランプ相場」という株高局面が顕著に現れているのは皆さんご承知のとおりかと思います。

しかしながら、この急相場を見事に手中に収め、大金を手にした方は、そう多くはないのでしょうか。

事前予想はヒラリー氏優勢で市場はヒラリー氏勝利を織り込んでいたと思われますものの、選挙の開票が進むにつれ急落、当選確定後はあれよあれよと言う間に急騰が始まりました。

私ももし、自分の主観で取引をしていたらきっと損切りの連発をしていたのではないか、と思います。

これはここ1ヶ月の日経平均先物の4時間足チャートです。

この1ヶ月足らずで先物は2千円を超える値幅を記録しています。すさまじい上昇です。

よほど投資観に優れた方でなければこの相場を掴むのは難しかったでしょう。私の周囲やTwitter上などを拝見する限り、NISA等々で長期的に株を保有している方を除けば、資産を大きく増やした方はあまり多くない印象です。

さて、しかしながら投資観が全く無くてもこういう相場を掴む自動売買の戦略があります。それはトラリピです。

参考までに、トラリピを運営するマネースクウェア・ジャパンによると、この3週間で「ドル円の買い、1万USD」でトラリピを仕掛けていれば、57万円の利益が出たそうです。まぁ当然の成績ですね、これは誇大広告ではなく、トラリピはスワップポイントが得られる方向に仕掛ける方が多いと思うので、多くの方がこのような利益をゲットしたのではないでしょうか。

トラリピの場合、後ほど述べますが細かい値幅ごとに利益確定してくれるので、うまくはまると利益がものすごく大きくなりますね。

トラリピはピッタリ

トラリピ、名前は聞くけどよくわからない方が多いと思います。私も昔はそうでした。

トラリピという名前はよく聞くし、実際に実行している人は多いけれども、よくわからない。

トラリピとは、のページを見てみると仕組みはまぁなんとなく理解できるとは思うのですが、結局なにがどう良いのか分からないですよね。

私なりに思うトラリピの良い点は下記のとおりです。

トラリピのメリット

相場の予測がほぼ不要

予測は不要です。唯一、トラリピを始めるときに「どの通貨ペアか、日経平均にするか」や、「買いか、売りか」などの設定を選ぶ必要がありますが、1度選んでしまえばあとは放置です。

最近は日経平均のトラリピを選ぶ方が多いと思います。日経平均はなんだかんだで1万円台の大きなレンジを描いていますから、「日経平均の買い」でトラリピを仕掛けている方は多いですね。

自動売買なので完全放置が可能

私の大好きな完全放置です。1度設定すればあとはすべて自動で取引してくれるから便利ですね。

レンジ相場&仕掛けた方向と同じ相場に強い

このように、レンジ相場では次から次へと利益確定してくれます。トラリピの凄いメリットはここなのですが、「レンジ内で細かく利益してくれるため、単純売買より利益が大きい」ことです。

たとえば下記の画像で、このような場合を比べてみます。

  1. 左はじのときに買いトラリピをスタートした時
  2. 左はじのときに普通に買いを入れた時

このとき、(1)の利益は下図の上下幅の8個分です。利益確定を示す¥マークが8個ありますね。細かい値幅で利益確定をし、8回利益確定をしてくれました。

しかし(2)の時はせいぜい赤矢印のぶん、2.5幅分しかありません。

(FXの場合)通貨によっては大きなスワップが得られる

よく豪ドル円の買いのトラリピをしている人がいます。このようにトラリピを仕掛けると強烈なスワップポイント、簡単に言うと金利が得られます。

トラリピのデメリット

しかしながらもちろんデメリットもあります。

基本的に「待ち」であり、投資効率が悪いことも

トラリピを仕掛けたあとは、ただひたすら「待ち」です。待っていればもちろん上の画像のように利益は生まれるのですが、1回あたりの利益は大きくないので何十回も何百回も利益を重ねる必要があります。

通常、トラリピは少ない取引数量で仕掛けますので、1回あたりの利益も小さく、年間利回りはあまり大きくありません。例えば、今年2016年の当初(日経平均18,000円台の頃)に日経平均の買いトラリピを仕掛けた方は、やっとこのトランプ相場で大きな利益を得た格好になるでしょう。

逆に、大きな利回りを出そうと取引数量を大きくすることは危険です。万が一の場合、下記のように大損します。

逆方向にいくと大損の可能性

トラリピの最大の弱点は(というより、どんな投資にも当てはまることですが)、仕掛けた方向と逆に進むと損します。

例えば、日経平均の買いをトラリピで仕掛けておいた後、世界的不景気が訪れた場合には日経平均が大幅下落し大きな含み損を抱えるでしょう。(世界的不景気のときには周囲の投資家もほぼ皆大損してますが、、)

あるいは、取引数量を大きくしていた場合、証拠金が足らずにロスカットされてしまいます。

大損が確定しない、つまりロスカットされないために、トラリピでは通常は「どんなに下がってもロスカットされない」程度の取引数量で仕掛けるのが良いと思います。

手数料が高い

トラリピは手数料が高いです。とはいえ、システムが完全自動化できる分の手数料と思えば私は思ったほど高くはないかなと思っています。

手数料を極限まで下げるために、自分でトラリピと同じプログラムを書いてMT4などで売買することもできますが、この場合でもサーバー費やプログラムを書く労力がかかります。プログラムにバグがあったり、サーバーが稀に勝手に再起動したりすることもありますので、これを考えるとトラリピも悪くないと思います。

貯金するよりはトラリピが良いのでは?

私の周りで、トラリピを実行している方にはこんな方が多い印象です。

  • 資産分散をはかるために様々な投資を実践していて、トラリピも実行している
  • 仕事などで時間がないが、なんとか投資はしたい
  • 手間を掛けず、放っておいて儲けたい

投資初心者の方が身銭を切って実際にトラリピで投資をすると、ニュースを気にしたり為替レートを気にしたりと、投資スキルが上がるのではないかと思います。身銭がかかっているのと、いないのとではだいぶ違いますからね。

とにもかくにも、トラリピは数ある自動売買の中でも良い投資法だと思います。口座開設はこちらから。

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