書評レビュー「最強のファンダメンタル株式投資法」役に立つ投資参考書!

最強のファンダメンタル株式投資法

今回はv-com2さんによる「最強のファンダメンタル株式投資法」の書評レビューです。

v-com2さんといえば、バリュー株投資で億を築いた人として有名です。1冊目の本も拝読しておりまして、今回の本がv-com2さんの2冊目の本になります。

↓ 1冊目の本

かなり勉強になりましたので、真剣にレビューさせていただきます。

※なお、以前「最強の株式投資法」という本をレビューしましたが、タイトルは似ていますが全く関係ない本です、笑

財務諸表の重要性

さて、この本では「最強のファンダメンタル株式投資法」の名に違わず、最初から最後までファンダメンタル投資法づくしです。

v-com2さんは財務諸表が読めれば年間数%はパフォーマンスが向上と言い切っています。確かにそんな気がします。

この本では、例えば財務諸表などの読み方だけでなく、投資への活かし方を紹介した本です。実際にv-com2さんの過去の投資時の考え方や財務諸表の読み方を詳しく解説しています。

ローリスク・ミドルリターンと思われる優待株に投資→中長期で資産形成というv-com2さんの考えに共感する人は、読んでみるとかなり勉強になると思います。

3つの企業価値の考え方

企業価値は完璧には算定できないけれども、いずれは株価は企業価値に近づくと書かれています。そして企業価値に加えて、株価が企業価値に近づくためのカタリスト(材料)が存在しそうかも重要と言い切っています。

そして、企業の価値を分析するには下記の3つがあるとのこと。下記の3つが全て魅力的ということはありえないけれども、自分なりの考えを持って投資することが大事、とのことです。

ちなみに、v-com2さんが得意なのは下記の優待株+収益株の組み合わせで、かつ東証一部昇格をカタリストに想定できる銘柄とのことです。これは1冊目に書いてありますね。

優待面

株主優待を設置している銘柄のことです。

著者は優待株にしか投資しないそうです。優待株は優待利回りと、権利日までの期間を意識して動くことが多いとのこと。(例えば権利確定日までじわじわ上がり、その後急落するなど)

優待高利回りの株価はじわじわ人気化することも多く、業績が悪くとも株価が落ちないこともあったりするようです。

資産面

すなわち、PBRが1倍以下→時価総額より純資産が低い銘柄のこと。

PBRが1倍以下であっても、カタリストがなければ上昇しない、とのこと。カタリストになりうる材料を探すことが何より重要です。

これを追求するには、貸借対照表の構造を知っておくことが必須で、貸借対照表の事例やパターンを知っておくと、今後その企業がどう変化していくのか見えやすいそうです。

収益面

不確実性があるものの、利益を伸ばし成長していくことで、企業の価値が上がると思われる銘柄ですね。利益成長が株価を動かす材料と考えるものです。

これを知るには、損益計算書の構造を知っておくことが必須です。

株主優待の本当の実力

何らかの面で魅力的な株はどこかで必ず評価されるとの一文は、強い言葉だな、と思いました。実際にコロワイド・バリューHRなどを、優待の魅力で成功した例として挙げています。

他にも、こんな例を出していますね。

スタジオアリスとカメラのキタムラの例

共にカメラ系統の優待株。

カメラのキタムラは優待利回りが高いと言われる一方、そのほとんどは子供向けスタジオ優待券なので、実質価値は低い。一方でスタジオアリスは価値が高かった。

v-com2さんはリーマンショック時に、合計利回り12.5%となっていたスタジオアリスの株を購入。株価4倍となり、合計利回り4%になった際に売却した。

資産株で狙うのはカタリストの待ち伏せ買い

PBRが1倍以下の割安株を狙うのは基本で、これに自分なりの修正を加えていくことが大事。基本はカタリストの発生可能性を検討することが大事のようです。

v-com2さんはこのような割安株に加えて、このような理由から優待株という条件を加えています。

  1. 割安な株価が修正されるのを狙うが、純資産の蓄積には長い時間が必要で、なかなか株価が追いついてこないから
  2. 上記に加え優待がある銘柄を狙うと、優待権利日に向けて人気が高まることで、本来の価値に気づく人が増えるかも、というのが緩やかなカタリストになる
  3. 東証一部昇格は大きなカタリストであり、昇格しそうな会社はそれ自体がカタリストである

単にPBRの低い割安株というのでは根拠が弱いので、その他の魅力を探していく

また、余剰資金が多い会社は、M&Aしたりされたり、増配や自社株買いの可能性が高いので、カタリストとなりえます。

リスクモンスター(3768)の事例

売上・利益は低成長であったが、キャッシュリッチで低PBRであった。2015年頃、純資産38億円に対し時価総額は23億円であった。

当時のリスクモンスターの貸借対照表のイメージはこんな感じ↓

現金 24億円 負債 4億円(有利子負債 0)
純資産 38億円
有価証券 5億円
その他 13億円

貸借対照表にはいろいろ記載されているが、資産株と思われる銘柄の投資には、資産側は現金、有価証券、土地などの換金性の高いと思われる資産とその他に分け、

負債側は有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債など)がどれくらいあるかをざっくり検討すべき。

上記の通りほとんどが現金と有価証券という換金性の高いもので構成、しかも有利子負債は0、余剰資金を大量に保有している!
→換金性の高い資産を多く持つ会社は、先述の通りカタリスト発生の可能性が高い

また、優待株でもあり、決算説明資料に東証2部上場を目指すと記載があったので、投資してみた。

まだまだ追記中

この本はとても勉強になる本で、私も理解が至らぬ所がありこのレビュー記事は後日追記予定です。

理解が深まったら更なる追記を行います。乞うご期待!

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ファンダメンタル投資を行うなら、この本は必読だと思います。

あまりの役立つ知識の多さに、私は5回読み直しました。しかし、まだまだ理解できていない所があるのでもっと読み返し、理解を深めるつもりです。

ファンダメンタル投資の教科書とも言えるでしょう。おすすめの一冊です。