トレードステーションに新アルゴリズム注文と音声入力注文が登場!

トレステPCが発売されたり、EasyLanguageの本が発売されたりと、私がこのブログを始めた2016年とは比べ物にならないほど知名度が上がってきている、トレードステーション。
そんなトレードステーションに、2018年11月30日のアップデートで、「音声入力注文」と、3つのアルゴリズム注文「アイス注文」「ハンター注文」「スライス注文」というあわせて4つの新しい注文方法が登場しました。
この新機能について、詳しく見ていきたいと思います!
トレードステーションのアルゴリズム注文
まず、今回登場した「アルゴリズム注文」について説明します。アルゴリズムというと、トレードステーションが得意とするEasyLanguageを活用した、あらかじめ組んだプログラムによる自動売買機能が思い浮かびますが、今回はこれとは関係ないようです。
今回登場したのはこういうものです。
通常、私達人間が出した注文(成行注文とか指値注文など)は、発注ボタンをクリックしたら即座に証券会社を通じて取引所に送信されますよね。しかし、今回登場したアルゴリズム注文では、即座に注文が送信されません。注文後にトレードステーションが相場状況の監視をし、条件を満たしたら実際の発注が行われます。
どういうものか実際に見ていきましょう。
アイス注文(アイスバーグ注文)
まずアイス注文について説明します。
アイス注文とは、株数の多い注文を指定回数に分割して注文する機能です。ただ注文が分割されるだけでなく、分割した数量が約定するごとに残りが自動的に発注されます。
巨大な注文が一発でドカンと板に登場すると、少なからず市場に影響を与えます。例えば、ドカンと買い注文を出したら相場が少なからず上がってしまい、目当ての金額で買えなくなってしまうかもしれません。
アイス注文を使って小口に分割すれば、注文が一度に板に出ません。買い注文を目立たせることなく小分けの注文が自動で発注されるため、大きな注文も気付かれにくく便利です。分割した場合でも、手数料は変わりません。

ハンター注文
ハンター注文とは、狙った価格の気配が出るまで待ち、出たら瞬時に発注される注文です。そして、約定しなかった注文は取り消されて、再び待機されます。
自分の注文が他の投資家に見えにくくなることで、より有利な価格で約定する可能性が高まります。

スライス注文
スライス注文も、大量の注文を指定回数に分割し、自動的に発注する注文方法です。
アイス注文と似ていますが、スライス注文は分割した注文の約定を待たずに一気に発注してくれます。

トレードステーションの音声入力注文
次に、音声入力注文について説明します。音声入力注文とはその名の通り、注文を音声で入力できる方法です。
ただし、現在は以下の項目に限定して音声で入力することができ、すべて音声で注文を行うことはできません。
- 現物/制度信用/一般の別
- 数量(株数)
- 注文種類(指値/成行/逆指値指値/逆指値成行)
- アルゴ条件指定(スライス/アイス/ハンター、分割方法(乱数/定数)、分割回数)
- 有効期限(当日中/今週中/今月中/前場のみ/後場のみ/90日注文)
- 執行条件(寄付/引け/指成)
銘柄を選んだり、実際に発注するにはマウスやキーボードを使用する必要があります。ここは今後の進化に期待ですね。

トレードステーション新機能の使い方
実際に新機能を使ってみましょう。新機能を利用するには、トレードステーションをアップデートする必要があります。まだの方はこちらから。
トレードステーションの「かんたん注文」
新機能は、トレードステーションの「かんたん注文」画面から行います。
かんたん注文画面の、真ん中あたりでアルゴリズム注文、一番左下のボタンから音声入力を行うことができます。
スライス注文かアイス注文の場合、分割回数と分割方法も指定します。分割回数を「乱数」にすると、分割されて発注される株数がランダムになるので、他の市場参加者によりわかりにくくなります。
アルゴリズム注文をいずれか指定すると、注文は当日中のみ有効になります。
トレードステーションの口座開設はこちらから
そんなトレードステーションの口座開設は、こちらから可能です。すでにマネックス証券の口座を持っている場合でもこちらから申し込みができます。
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