ファンダメンタル分析に使える新ツール!マネックス証券の銘柄スカウター説明会に行ってきました

株式投資の入門書を読むと、株を分析するには「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」がある、と書いてありますよね。
チャートを重視するテクニカル分析と、企業の実態を重視するファンダメンタル分析。それぞれメリット・デメリットがあって、「テクニカル派」と「ファンダメンタル派」と、まるで派閥のように分かれていたりしています。
私は以前までテクニカル派でしたが、最近はファンダメンタル分析とテクニカルを組み合わせて使うようになりました。
ファンダメンタル分析の難点
さて、そんなファンダメンタル分析ですが、銘柄の重要な情報を集めてくるのが意外に難しいという難点があります。テクニカルな情報であればチャートを見ればすぐに分かりますし、昔のデータもトレードステーションを使えば何十年も前の株価を取ってこれます。
ファンダメンタルな情報の場合、会社四季報を見れば大雑把な情報は取ってこれますが、何年も前のファンダメンタルな情報(PERやEPSなどなど)になると、データを集めてくるのがなかなか難しいです。
また、情報をうまく整理するのも難しくて面倒です。何千もある銘柄に対して複数年の情報を集め、見やすくグラフ化したり、Excelで計算したりするだけで大きな苦労が発生します・・・
私の知り合いには、「過去何年もの会社四季報を保管してExcelにまとめて分析する」というツワモノがいますが、大きな労力が必要になりますよね・・・
そんなファンダメンタル分析の難点を解決してくれるツールを、マネックス証券が出してくれました。その名も銘柄スカウターです。
銘柄スカウターとは?
銘柄スカウターとは、マネックス証券が発表したファンダメンタル分析に非常に役立つツールです。ちなみに、こんな機能を持っています。
- 決算&業績予想
- 最長過去10年間の企業業績
- 通常企業が決算短信等で発表しない「3ヶ月ごとに区切った業績」
- 最長過去5年間のPERやPBRなどのグラフ表示
- アナリスト予想コンセンサスを確認
- 決算短信や決算スケジュールを確認
- などなど
ちなみにスカウター(scouter)とは、英語で「偵察機」みたいな意味があります。ドラゴンボールのスカウター(相手の戦闘能力を分析する機械)が有名ですので、ここから拝借したのかもしれませんね。
銘柄スカウターを使うには
銘柄スカウターを使うには、マネックス証券の口座が必要です。口座さえあれば、利用料は無料となっていますので、ぜひとも試してみたいツールです。
まだ口座がない方は、せっかくなので新次元の株式トレードツール、トレードステーションの口座開設をしてみると良いと思います。トレードステーションについて詳しく説明した記事はこちらをどうぞ!
ツールへのログイン方法
口座をお持ちの方は、このようにして銘柄スカウターを利用することができます。
マネックス証券にログインしたのち、「投資情報」→「ツール」をクリックして、
ツールの中から「銘柄スカウター」の「ログイン」をクリックすればOKです。
銘柄スカウターを使ってみる
では銘柄スカウターを使ってみます。銘柄スカウターにログインすると、こんな画面になります。画面の下の方には、直近の決算スケジュールが載っていますね。
銘柄を検索してみる
ログインしてすぐの画面に銘柄検索があるので、早速検索してみます。試しに9984(ソフトバンク)と入れてみました。
すると、こんな画面になります。データがいろいろ載っていますね。直近の決算予定もここで確認できます。
今期進捗状況 – 経常利益
下にスクロールすると、今期進捗状況 – 経常利益という表示があります。そのままの意味ですが、経常利益の進捗率を確認できますね。
通期業績推移
さらに下にスクロールすると、通期業績推移があります。最大10期に渡って、
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 当期利益
の項目をグラフでチェックすることができます。ちなみに、グラフにマウスカーソルをあてると詳細が表示されます。
なお、数字は前期比、指数、利益率といった項目でもグラフ表示することが可能です。
四半期業績推移
さらに下にスクロールすると、四半期業績推移がやってきます。先ほどの売上高、営業利益、経常利益、当期利益を、四半期ベースでグラフで見ることができますね。
こちらも数字は前期比、指数、利益率といった項目でもグラフ表示することが可能です。
キャッシュフロー推移
さらに下にスクロールして、キャッシュフロー推移です。
- 営業キャッシュフロー
- 投資キャッシュフロー
- 財務キャッシュフロー
- 現金・現金等等価物
- フリーキャッシュフロー
の項目をグラフでチェックすることができます。
アナリスト予想
非常に面白い機能がアナリスト予想です。複数人のアナリストの予想を見ることができます。
やはり銘柄を熟知しているアナリストの予想ですから、予想はわりと当たると思いますし、アナリストのコンセンサスは良い投資の参考になります。
目標株価コンセンサスやアナリストのコメントなど見ることができ、役立つと思います。
PBRや配当利回りなどをグラフで確認
また、PBR、PER、配当利回りなどの指標をグラフで確認することができます。
過去何年にも渡ってグラフ化できるのは便利ですね・・、グラフの表示や操作もサクサク動きます。
銘柄を比較する
また、以上のような指標について、1社1社見るのではなく、各銘柄、横並びで比較することができます。こんな感じです。
そのほかの機能
その他にも、銘柄スカウターにはこんな機能があります
- 適時開示情報を見る
- 業績ニュースを見る
- お気に入り銘柄を登録する
初心者も安心、セミナーも充実
いろいろと分析できる銘柄スカウターですが、難点なのは「ファンダメンタル分析自体が難しい」ということです。
ファンダメンタルには様々な指標がありますし、それらをどうやって組み合わせて最終的に売買していくのか、ファンダメンタルな売買判断には勉強が必要です。
しかし、マネックス証券としてはこのような複雑な銘柄スカウターを初心者の人にこそ使ってほしいそうです。「個人投資家の7割が決算短信すら見ていない、という状況を変えたい」というマネックス証券の社員さんの言葉が印象に残りました。
初心者の方もファンダメンタル分析ができるように、これからどんどんとファンダメンタル分析セミナーを充実させていくそうです。
また、このように銘柄スカウターの使い方レポートもどんどんと追加していくみたいですね。
機能追加も予定
なお、銘柄スカウターはまだまだ登場したばかりのツールです。社員さんによると、来年にもいろいろな機能追加を予定しているとのことでした。
今後の予定としては、企業のセグメント分析(企業内の部署内の売上や利益などの分析)をの追加予定があるそうです。ちょっと期待しています。
説明会に行ってみた
そんな銘柄スカウターに関して、ブロガー向け説明会が開催されたのでお邪魔してきました。
会場は豪華!お弁当まで頂いてしまいました・・・マネックス証券さん、ありがとうございます!
そしてブロガー向け説明会なのに、マネックス証券の松本大社長まで登場する力の入れようです。
気になったこと
この説明会で気になったことのメモです。
- 長期投資を考えるとき、上がっても持ち続けなければ長期投資はできない
- NISAやiDeCoなどいろんな制度があっても、株式に長期投資して良いのか?というのが整ってないといけない
- 先日、日経平均は3万円への道のりに入ったということを公式にリリースした
- 決算短信では累計値しか出さないため、直近は悪いけど通期で良い!という場合に銘柄スカウターは使える
- アメリカは政府や経営者から一般市民、何から何まで株価!何故なら確定拠出年金が下がるから
- 日経平均は「中身が変わらない」という問題があった。日経平均自体の数字はこの数十年で変わらないのに、時価総額は2倍になっている!実は経済の成長を捉えていない
- 最近いろいろと騒がれているように、古い企業には問題が起きて勝手にふるいおとされていく
銘柄スカウターのために口座開設もありかも?
ここで紹介したマネックス証券の銘柄スカウターを使うには、マネックス証券の口座開設が必要です。口座開設費用・維持手数料はかかりませんし、銘柄スカウターの利用も無料です。
せっかくなので、新次元のトレードツール、トレードステーションの口座を申し込んでみるのが良いでしょう。
少し手順が増えますが、fx-onというサイトを経由してトレードステーションの口座開設をすると、自動売買プログラムが無料でもらえるキャンペーンが行われています。
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