書評・レビュー「トレードステーション入門」古いが唯一のEasyLanguage入門書

古い本ですが、「トレードステーション入門」という本を読んでみました。
トレードステーションで用いられている言語 EasyLanguageに関しては、2016年にトレードステーション日本株版が正式オープンするも、解説書が未だに出ていません。
そんな中、この本は2007年に刊行され、今でも通じる「EasyLanguage入門書」です。EasyLanguageを1から解説している本は、本記事を執筆している現在、この本しかないのではないのでしょうか。
EasyLanguageの仕組み自体は現在もほぼ変わっていないため、2007年のこの本を読んでも充分に理解できます。
EasyLanguageの情報の少なさについて
トレードステーションで自動売買プログラムを組みたいなら、EasyLanguageを知ることが必須です。EasyLanaguageは簡単な言語である一方で、情報の少なさが高いハードルになっています。
マネックス証券Webサイトなどを見てみると一応入門ツールが用意されていますが、個人的にはまだまだだと思います。
例えばMaxBarsBackという概念があります。トレードステーションで自動売買プログラムを組む上で非常に重要な概念なのですが、この本にはしっかりと解説されています。マネックス証券Webサイトではほとんど解説されていません。
書籍の内容について
私が読んだ所、初心者向けにかなり初歩からEasyLanguageについて解説されています。この本を読めば、プログラム初心者でも一応のプログラムは組めるようになるでしょう。
現在あるマニュアルよりも遥かに分かりやすいです。
プログラムの組み方から始まり、最終的には少し高度な売買プログロムまで紹介しています。ADXやATRなどの少し高度なテクニカル指標も用いています。
本の最後にはいろいろな予約語の解説もあり、非常に役立つ内容です。
1点だけ、現在のEasyLanguageと違う所
さて、この10年でEasyLanguageも進化しているのか、1点だけですがこの本と現在のEasyLanguageが異なるとこがあります。それはポジションを閉じるときの予約後です。
現在のEasyLanguageでは、買いポジションを閉じるときには「Sell」、空売りを閉じるときには「BuToCover」を用います。
しかしこの本ではそれぞれ「ExitLong」「ExitShort」と解説されています。間違えないようにしましょう。個人的には古いほうが分かりやすくて好きなのですが。